BRICsの次はVISTAが注目――活況を呈したベトナム投資セミナー
2003年にゴールドマンサックスのレポートの中でBRICsの名を使って、世界の投資家の注目がブラジル、ロシア、インド、中国に集まることを予測した。世界経済を牽引する新たな国々としてのこれらの国々名を挙げたのである。
現在、市場ではこのBRICsに次ぐ国々として、VISTAの国々が注目され始めているという。VISTAとは、ベトナム、インドネシア、南アフリカ、タイ、アルゼンチンの国々である。BRICsの国々と比べると、まだまだ潜在的要素が多いが、今後の投資市場として注目しておくべき国々であることに間違いない。また東南アジアにおけるシンガポールの発展に関しても、「竹村健一の世界の目~小国シンガポールがなぜ東南アジアGDP1位なのか~」に書かれているように瞠目すべきものがある。
そんななか、今年の1月30日の名古屋に始まり、31日の金沢、そして2月2日に東京で「ベトナム投資セミナーが」が日本アセアンセンターとベトナム社会主義共和国(計画投資省)の主催(東京のみシンガポール経済開発庁も共催)で行われた。東京会場では400人弱の参加者が、ベトナムの投資状況とベトナムとの連携をもつシンガポールの状況について情報について聞き入っていた。
日本アセアンセンター赤尾信敏事務総長、チュー・トアン・カップ駐日ベトナム大使に続き、ベトナム計画投資省グェン・ビック・ダット副大臣、シンガポール経済開発庁リム・ション・グォン長官の基調講演。そしてWTO加盟後のベトナムの投資環境などが説明された。また、JICAの海外投資アドバイザーの市川匡四郎氏がベトナムの投資実態を多くの事例を挙げて説明。また現在ベトナムに投資し現地工場などを経営する企業からも、多くの事例が報告された。
日本のベトナム投資は03、04年頃から急激に増加している。国際協力銀行(JBIC)の2006年の調査によると、日本企業が投資を行う上で世界で3番目に潜在的可能性が高い国としてベトナムが評価されている。ベトナムにおける日本企業のプロジェクトは、現在735件(全体で6800件、登記資本金は600億ドル)で、30を超える大手企業グループが進出している。
また、06年は137件の新規投資が見られているが、日本の企業のベトナムへの関心度の高さはここ数年は続くものと考えられる。まさに1995年の第1次ベトナムブーム以来の勢いである。昨年から電子機器関係の投資が増加している。特に部品産業と組み立て産業の連携の投資形態が増えているのが現状。ベトナムの産業自体は、「チャイナプラス1」を目指して伸張している。また近年、シンガポールやタイなどへの進出企業との連携がクローズアップされている。これらの国の投資法では、海外企業からの投資に関してさまざまな障壁が取り払われている。
ベトナムの魅力としては、安定した政治体制をベースにして経済環境、優秀で器用、勤勉で廉価な労賃、そして30歳以下が国民の70%という豊富な労働力、の5つのポイントが上げられている。もちろん、廉価な労賃については今後適宜推移するだろうが、他の4つの好条件は変わることがない。
いますぐにBRICsを凌駕することはなかなか難しいだろうが、VISTAは潜在的な可能性が高い国として注目を浴びるだろうし、ベトナムの経済発展に対する期待は大きいものがある。
情報リンク: http://www.dailytimes.jp/topics/2007/02/post.html
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