2007年2月27日火曜日

南部アフリカ:携帯電話の普及

10年前、南部アフリカの人々の多くは、携帯電話を多国籍企業の裕福な幹部が使うぜいたく品だと思っていたが、携帯電話の急激な普及により、今ではぜいたく品でなくなった。けれどもサービスに関しては改善すべき問題が残っている。 

最近まで携帯電話機は高額で手の届かないものだったが、業界の熾烈な競争のおかげで手に入りやすくなった。サービスも向上し、雇用も創出している。固定電話を引くための面倒な手続きや待たされる時間と比べて、携帯電話は手軽に加入できることもあり、携帯電話ネットワークが広がって、ビジネスチャンスも生まれている。自分の携帯電話を公衆電話代わりに客に提供したり、プリペイドカードを売ったりして、道端で商売をするものもいる。 

南アフリカのMTN社は、2005年8月からザンピアで営業を始めたが、最初に取り組んだのは携帯電話機を入手しやすくすることだった。7,000万ドルを投じた携帯電話事業は、1年で全国に広がり、携帯電話の利用人口も5倍になった。MTN社のライバルのボーダコム社は、1996年にレソトの携帯電話事業に乗り出し、現在、市場占有率は80%である。 

南部アフリカの電気通信は向上しているが、携帯電話企業が小規模の事業者や消費者のニーズに応えていないと考えるものもいる。接続業者の報酬は不十分で、国によりサービスに格差がある。レソトよりも南アの方が料金は安いし、サービスが充実している。国を移動してローミングを利用すると、法外な料金になる場合もある。 

こうした苦情に応じて、MTNは南部アフリカ諸国間の携帯電話の利用に料金プランを設けようとしている。東アフリカ諸国ではひとつのSIMカードによるローミングが利用可能で、南部アフリカでもまもなく利用可能になる見通しもある。各国も携帯電話サービス用に法整備を進めている。南部アフリカの携帯電話サービスについて報告する。

原文へ)翻訳/サマリー=IPS Japan加藤律子

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