アルゼンチン:作られた危機?
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アルゼンチンでペソの預金を銀行から引き出してドルに換金する人が増えている。経済は年 率8%以上の成長を続け、財政は黒字、外貨準備も十分あるので、今回の「ペソ不安」の原因説明はなかなか難しい。ある関係者は「食糧が高騰するなかで農業 生産者との対立が続き不安定要素となっている」と解説している。
アルゼンチンでは、過去何回かの危機とは違い財政が堅調で、外資準備水準が高いにもかかわらず、預金を銀行から引き出してドルに換金する人が増えている。
IPSの取材に応じた国家安全審議会のA.ヴァノリ副議長は今回の騒動を「ヒステリー」と呼び、「穀物輸出増税を巡る農業ビジネス利益代表とクリスチナ・フェルナンデス政権の対立が長引いているのが一因だ」と断じた。
アルゼンチン中央銀行は過去4年間、1ペソを3.0から3.2ドルで安定させるように金融市場に介入してきた。しかし、3週間前にロストウ経済相が辞任 して以来、ペソをドルに換金する人が絶えない。2001年12月の銀行預金凍結、アルゼンチン・ペソの対ドル切り下げで懲りた人々だ。農業生産者がストラ イキを拡大して、道路閉鎖を続けるという懸念は、ペソの即時切り下げと銀行預金の国債への転換という噂を生んだ。
アルゼンチン経済はこの5年間近く年率8%以上の成長を続け、財政は黒字、外貨準備も十分である。
IPSの取材した匿名希望の財政関係者によれば、食糧が高騰するなかで農業生産者との対立が続き不安定要素となっている。しかし、4月末を乗り切った今、心配することはないと言う。
ヴァノリ副議長によれば、公的債務はIMFへの債務支払いが完了して1,440億ドルに縮小している。未だに高い水準ではあるが管理の及ぶ状態だ。
国民に不安が広がり、銀行預金が引き出されてドルに換金され、国が債務支払い期限を守れなくなれば問題だが、今はそのような状況にないというのが専門家の意見だ。
政府と農業生産者との対立が続き、人々の不安が募るアルゼンチン情勢について報告する
情報リンク: IPS Japan
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