神戸製鋼、インドネシアの改質褐炭(UBC)大型実証プラントを稼動開始
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神戸製鋼が財団法人石炭エネルギーセンター(JCOAL)の事業として、経済産業省の支援を受けてインドネシアにて推進している『改質褐炭(低品位石炭の高品質化)』の大型実証プラントが、このほど稼動を開始しました。明日12月4日(木)、現地にて以下の通り竣工式を開催します。
■ 竣工式の概要
世界の石炭事情について 石炭は、世界のエネルギー需要の4分の1程度をまかなっており、石油に次ぐ重要なエネルギー源です。日本で日常使われている電力も、その2割強が石炭火力により作られています。日本は、エネルギー供給の多くを海外に依存していますが、石炭は、石油やガスに比べて埋蔵量が多く、しかも広く分布していることから、エネルギーの安定供給を確保する上で、将来にわたって重要な役割を果たすものと期待されています。
■ 実証プロジェクト概要
インドネシアに豊富に存在するものの、水分が多いため利用が進んでいなかった低品質炭(褐炭=Brown Coalなど)を改質・高品質化(Upgrade)し、主に電力用途で活用することを目的とする大型実証プロジェクトです。神戸製鋼が会員となっているJCOAL事業として経済産業省からの支援を得て実施するもので、総事業費は約80億円(経産省1/2負担)です。実施に当たっては、現地(インドネシア)の資源投資会社『ブミ・リソーシズ社』及び、その子会社である大手石炭会社『アルトミン社』とパートナー契約を結び、実証プラントを南カリマンタンのサツイ石炭鉱区(アルトミン社所有)に建設しました。 規模は600トン/日で、負荷試運転(実際に褐炭を挿入しての試運転)を開始しており、2009年度末にかけて約1年半に及ぶ実証運転で、UBCの大規模サンプルを日本を中心とする複数の電力会社へ試供します。その後、2010年度の初受注を目指します。
■ 褐炭について
現在、日本を含め各国で主に利用されている石炭は、高品質の瀝青炭(れきせいたん)ですが、このほかに、褐炭(かったん)に代表される低品位の石炭があります。褐炭等は、全世界では石炭の約半分(インドネシアでは約85%)を占めるものの、水分を多く含み発熱量が少ないことから、用途が限られてきました。また褐炭は、特有の自然発火性があることから、輸送・貯蔵上の問題があり、ほとんど利用されていません。一方で、インドネシア炭のように灰分や硫黄分の含有量が少ないといった、利用上有利で環境にやさしい性質を有しているものも多くあります。
神戸製鋼は1980年より「褐炭の液化」の技術開発を、ナショナル・プロジェクトに参画する形で進めてきました。今回実証の対象となる改質褐炭は、その間に培った石炭の脱水技術を応用し、「天ぷら」の原理で、褐炭に含まれる水分を、加熱した軽質油を使って効率的に除去する画期的な技術です。本技術は1993年より開発に着手し、2001年度からの4年間にわたるインドネシアでの小規模実証試験を経て、今回大型実証プロジェクト実施に至ったものです。
本プロジェクトは、褐炭の発熱量を1.5倍(瀝青炭並み)に高めつつ、自然発火性を抑制し、かつ、比較的灰分や硫黄分の少ないクリーンで優れたエネルギー源として再生するプロジェクトで、早期の商業化が大きく期待されています。
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