日本の投資家、円高を追い風に海外資産への投資を積極化
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和住銀投信投資顧問は、ブラジル、メキシコ、トルコの3カ国への投資を顧客に促している。円が3カ国の通貨に対して 55%上昇し、新興市場投資に割安感が出たためだ。1年前、同社は新興国ファンドへの投資を一切推奨していなかった。
大和住銀の池澤賢一郎ファンドマネジャーは、資産の多くが極めて割安になったため、日本の投資家は投資先を探していると指摘。ブラジルやメキシコ、トルコなど新興市場の魅力は高く、われわれも投資を増やしたいと考えていると述べた。
日本の有力ファンドマネジャーは、円が1年間にわたり177通貨に対して上昇したのを受け、外国為替市場の最盛期は終わったと言う。財務省の統計によると、日本の投資家による1月31日終了週の外国株式・債券投資資金は9400 億円の純流入となり、7週連続の買い越しを記録した。
日本企業はまた、外国でのM&A(合併・買収)に過去最大規模の資金を投じ、円高の恩恵を享受している。ブルームバーグの集計データによると、昨年の外国企業買収規模は768億ドルで、前年の3倍以上に達した。
円は昨年、対ブラジル・レアルで60%、対メキシコ・ペソで55%、対トルコ・リラで62%それぞれ上昇。世界的な景気の落ち込みにより、投資家が低金利の円建て融資を返済するため、新興市場の資産から多額のドル資金を引き揚げたことが背景にあった。
円売りの波
トレーダーは現在、円相場の反落を見込んでいる。三菱UFJ信託銀行資金為替部の清水昭男グループマネージャーは、国内投資家が割安な海外資産への投資を模索するなか、円相場は先週の1ドル=91円89銭から18%下落し、 112円になる可能性があると予想した。ブルームバーグ・ニュースがアナリスト 48人を対象にまとめた予想中央値では、年末まで6%下落し、98円になるとの予想が優勢。
清水氏は、為替市場に円売り注文の波が押し寄せ始めていると指摘。金融機関は、外国資産に特化した投信を増やしていると述べた。
みずほ投信投資顧問の竹井章ファンドマネジャーは、同社はドルやユーロ、オーストラリア・ドル建てのソブリン債の保有を増やしたい考えだと説明。現在の海外の利回りは魅力的だと指摘した。同氏によると、円は年内に112円に下落する可能性がある。
情報:ブルームバーグ
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