2007年4月2日月曜日

2007年加速 VISTA諸国の平均成長率は前年比6.6%

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BRICs経済研究所が提唱したポストBRICsの有力グループ「VISTA」(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチンの5カ国)では、株式市場が活況を呈しています。 たとえば、2004年1月から2007年3月までの期間について、各国の株価指数の推移をみると、ベトナムが5.2倍、インドネシアが2.4倍、 南アフリカが2.5倍、トルコが2.5倍、そしてアルゼンチンが1.8倍となっており、いずれの国においても株価が大幅に上昇している様子が分かります(図表)。

 日本の株価も上昇傾向で推移していますが、日経平均株価は2004年1月から2007年3月にかけて1.6倍の上昇にとどまります。VISTAの株価が好調になっている背景として、5カ国のマクロ経済が好調に推移していることが挙げられるでしょう。2007年のVISTAの加重平均成長率は前年比6.6%増と2005年の同6.4%増からさらに加速する見通しです。

 また、中国やインドなどBRICsの株価が急激に上昇した結果、BRICsの株価の割安感が薄れてきたため、BRICsから株価に割安感のあるVISTAなどのポストBRICs諸国に、先進国の資金が分散しはじめていることもあります。

ところで、VISTA5カ国のなかで、最も株式市場が発展しているのが、南アフリカ共和国です。南アフリカ共和国のヨハネスブルク証券取引所は、アフリカ大陸で最大の証券取引所となっています。その歴史は古く、英国の植民地下にあった 1887年に設立されました。同証券取引所は、1980年代に、英国のロンドン証券取引所のシステムを参考にしながら、株式市場の近代化を進めていったの です。

 アパルトヘイト(人種隔離政策)が採用されていた1980年代には、米国が南アに経済制裁措置をとったため、メリルリンチなど米国の大手証券会社 は南アから撤退し、米国からの投資資金の流入はとだえていました。しかし、アパルトヘイトが完全に廃止されてからは、再び米国証券会社が南アに進出、90 年代後半以降、米国の投資信託資金や年金基金がヨハネスブルク証券取引所に流入するようになりました。

ヨハネスブルク証券取引所には2007年2月末現在で402の企業が上場しています。時価総額は7155.6億ドルに達し、南米最大となっているブラジルのサンパウロ証券取引所)とほぼ同じ規模です。

 ヨハネスブルク証券取引所を運営するJSEは、取引所の透明性や規律を高めることを目的として、2005年7月に株式会社化し、2006年6月に は株式をヨハネスブルク証券取引所に上場・公開しました。株式公開前の2004年末には、企業会計を国際標準に近づけるため、米欧が普及を進めている 「XBRL(eXtensible Business Reporting Language)」を使って2002年度、2003年度決算情報を開示しました。「XBRL」とは、財務報告用の情報を作成・利用できるよう標準化され たXML形式のコンピューター言語のことです。

 アフリカ大陸各国の各証券取引所は、将来的に、南アのヨハネスブルク証券取引所を中心に、システムの共用化など、アフリカ共通の株式市場を創設することを目標としています。

 ヨハネスブルク証券取引所の問題点としては、アングロ・アメリカンなど少数の白人系巨大財閥が発行済み株式のかなりの部分を保有しているため、株 式の流動性が低いということです。株式持ち合い解消の動きは徐々に進んでいますが、国際的な標準と照らしてみれば、流動性は依然低い水準にとどまります。南アフリカ以外の4カ国の株式市場は、国際的にみてまだそれほど規模は大きくありませんが、民営化が進むなか、今後は株式市場の整備が進んでいくことが予想されます。

 最近では、「VISTA」のファンドも設定されるなど、日本からVISTAに投資をする環境も整ってきました。VISTAをはじめとするポストBRICs諸国の株式市場は、市場にそれほど厚みがないので、短期的に大きな資金の出入りがあると、株価が乱高下 をするという特徴があります。1ヶ月間の間に10%から20%変動することも珍しくありません。また、短期的に日本からこれらの国に投資をする際には、為 替レートの変動リスクもあります。円キャリートレードの解消などによって外国為替市場で円高が進めば、為替差損が発生します。ですから、短期間で投資をしようと考えている人には、VISTAへの投資は向いていないといえます。

 もともとVISTAという言葉には、「眺望」や「眺め」などの意味が込められているのですから、これらの国に投資をする際には、長い目で成長の果実を取ろうというスタンスが望ましいといえるでしょう。VISTAの国々が中長期で高成長をすることは間違いありません。筆者のシミュレーションでは、2005年から2050年にかけてVISTAの経 済規模は28倍にも膨らむ見込みです。それを反映して、株価も短期的には変動しますが、中長期では大きく上昇する可能性が高いといえます。

情報リンク:NBOnline

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ども、takと申します。
現在、BRICsに投資してますが、VISTAに切り替えようと思案中です。
VISTAの投信で、jpm以外に今、どこかありますか?

ビスタちゃん さんのコメント...

takさん、質問ありがとうございます。現在は、JPM以外にVISTAの投信はまだありません。私は個人的にトルコ投信、ベトナム投信をおすすめします。